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稲葉正毅のメールマガジン
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権威の盲信
医師は患者を見ずにカルテを見る、という人もいます。
確かに診察室に入った時に、患者と目を合わせる医師は数少ないようです。
ある父親が2才の息子を眼科に連れて行った時の話です。
子供はアレルギーで目をこすってしまい、炎症で真っ赤になっていました。
医師はカルテを見て「コンタクトしてどれくらいですか?」というので
「こんな幼い子にコンタクトなんて入れている訳がないでしょう?!」
と父親が答えると、
医師は初めて2才の子供に目をやり、なおも、
「でもカルテにはコンタクト使用と書いてあるからコンタクトしているのでは?」と言うのです。
その眼科はコンタクトレンズショップの指定眼科でもあったので、
何かの手違いでカルテに「コンタクト可」というメモが挟まってしまったのです。
誰が挟んだかもわからないメモを見て、
権威者であるとされる医師が、患者を全く見ないで判断をしました。
権威を持つ医師であっても、
カルテ(権威ある他の医師が記した物)を盲信してしまい、
その内容に従ってしまった例です。
医療現場は権威の影響力が非常に強い場所なので、
もっと深刻な事例は数え切れない程存在します。
人間には、権威を妄信してしまう心理があることは、
常に理解しておくべきでしょう。
